ハワイの花 ピカケ
屋上で野菜づくりをしているご夫婦がいる。最近お伺いした際、ハワイの花を教えていただいた。ピカケという名前の花で、ジャスミンの一種だ。ベランダから採ってこられた一輪の八重のピカケに顔を寄せる。ジャスミン特有の甘い香りがするが、ピカケはとても爽やかな香りだ。ベランダでは鉢のピカケの木がいくつかの花をつけている。
ピカケには悲しい物語がある。
ハワイ王国の王女、プリンセス・カイウラニは中国からハワイに持ち込まれたマツリカ(ジャスミン)をこよなく愛し、マツリカが咲く庭で大好きな孔雀を飼っていましたが、プリンセスは23歳の若さで亡くなりました。その夜、マツリカの甘い香りが漂う中、孔雀たちが悲しげに鳴いていたことから、ピーコックにちなんでピカケと呼ばれるようになったとのこと。
奥様はハワイの出身。ご主人と結婚するために日本に来られた。ベランダで、屋上でハワイの花々がもっと楽しめれば嬉しいと仰っていた。
ピカケの他に日本で栽培できるハワイの花をもっと栽培できないだろうか。次回伺った時、相談してみるつもりだ。