仮設屋上菜園ガーデンのススメ
今日はある大企業の新規事業担当の方達と屋上菜園の事業化について打ち合わせの時を持った。課題はどのようにしたら屋上菜園の事業を成功させることができるか、そしてその会社らしい事業にすることができるか、ということになる。まずは現在各所で運営されている屋上菜園の評価と今後の展開可能性について情報交換・意見交換をした。その上でその企業が屋上菜園を選択肢の一つとして検討している屋上でどのような事業展開が可能か、という話になった。そこで私はビジネスモデル的な検討をするために、必須項目を設定して、ステップを踏んで、議論を進めることにした。まず第一は顧客セグメント。どのような人々をコアのレイヤー(層)にするか。また、できるか。その地域の世帯構成、年齢別構成はどのようになっているか。屋上に菜園をつくったら誰が来てくれそうか。第二はセグメントされた顧客にどのような価値提案ができるか。今日の打ち合わせは時間的なこともあり、顧客セグメントと価値提案の2つの項目を行ったり来たりの意見交換となった。ビジネスモデルは言ってみれば半歩先更には1歩先の未来を先取りする。そのために実現の可能性を高める手法がいろいろと考えられる。しかし、結局は「やって見なければ分からない」。ならばやって見ることはできないか。そこで考えたのがタイトルにした「仮設屋上菜園」だ。簡単に設置、そして撤去できる屋上菜園を仮設的に設置して、一定期間でさまざまな実験を行なう。期間としては4月設置~9月撤去、というのはどうだろうか。その上で屋上菜園の評価を行い、十分いけるという判断がでたら、仮設を本設にそのまま移行させる。弊社の屋上菜園関係の商品、屋上緑化関係の商品、企画・運営力を仮設的にスペック変更すれば、できない話ではなさそうだ。できるというメドがつけば、費用的なことも含めてそのような提案をしてみたい。それで不確実性からくる不安、ストレスを最小限にすることができる。またやってみて初めて分かること、良い意味でも悪い意味でも想定外のことも出てくるだろう。仮設屋上菜園ガーデンは屋上菜園の普及を加速させる一つの大きなキッカケになるかもしれない。サントリーの佐治敬三氏の有名な言葉に「やってみなはれ」がある。やはりやってみることなのだろう。議論と実行とでは真剣さの質あるいはレベルが違う。本当に真剣にならなければ、事業の成功は覚束ないのではないか。「やってみなはれ」なのだ。