商品と価値
神奈川県小田原市のお客様で3階建てビルの屋上を芝生で緑化し、また菜園をつくって野菜づくりをしている。その方から今日メールを頂いた。
「朝から夏の日ざしを受けて野菜達もイキイキとしています。今年は昨年より収穫量が多く我が家の食卓も賑やかです。やっぱり自分で作る野菜は美味いですね。ただ買うより断然高くつきますが(笑い)」
さてお店で買う野菜は商品だが、自分でつくる野菜は商品ではない、つまり非商品だ。そして自分でつくるためには資材、土、種、苗を購入することになり、その設備投資と消耗品費を収穫できる野菜に割り戻すと当然高くなる。これに手間のかかる有機栽培のための人件費を加えるとさらにコストは上がる。それではなぜコストをかけてまで自分で野菜をつくるのか。人によって答えはさまざまだろうが、私の答えは安心安全で美味しいという「価値」を自分で産み出したいから、ということになる。そして野菜作りの効能は多岐にわたる。生長する野菜は日々の生活に楽しみと話題を提供してくれる。手先を使った作業になるので、ボケ防止の役に立つ。野菜づくりを通して仲間が増える・・・。