商品の使用価値と意味の価値
最近NHKテレビの「マッサン」を見ていて、俄にニッカウヰスキーが飲みたくなった。若い頃、よくウヰスキーを飲んだ覚えがある。学生でお金がなかったから飲んでもせいぜい安いウイスキーだった。サントリーレッドだったろうか。よく覚えていない。サラリーマンになってからはビールを飲む機会が増えた。ウイスキーは余り飲んだ覚えがない。元々お酒には弱いのでそれほどは飲めないのだが、不思議なことにウヰスキーを飲んでもそれほど酔わないがビールだと酔ってしまう。ビールを飲んでワインを飲むと悪酔いする。それはともかく、テレビを見ていてマッサンの国産ウイスキーづくりにかける思いを私なりに受け止めているうちに、実際の竹鶴さんが生涯を捧げてつくりあげ、世に送り出したウヰスキーの味を味わってみたいと思うようになった。スモーキーフレーバーの効いたあのウヰスキーを。最近スーパーに行くとウイスキー売り場に自然に足が向く。竹鶴とか余市と名前の付いたウヰスキーがある。今まで関心を持っていなかったのに、我ながら現金なものだ。それにつけても思うのは商品の使用価値(品質も含めて)だけではなく、商品にスポットライトを当てるのはやはり意味とかストーリーの価値なのだ、と改めて思わされた。ウヰスキーは大人の男性のための飲み物というイメージが私にはある。マッサンの生涯に想いを寄せながら、友とニッカウヰスキーを飲みたいものだ。