帳簿の世界史
私は時代小説「欅風」の中で帳簿を取り上げた。政治を支えるものは経済であり、経済を支えるのは帳合い、つまり簿記と考えたからだ。ヨーロッパではイタリアで15世紀に複式簿記が開発され、ヨーロッパ諸国に繁栄をもたらした。貿易立国オランダの栄華は、複式簿記と密接な関係にあると言われる。一方日本では近江商人の中井家が複式簿記に近いもの独自に開発し、先進的な経営を展開していた。
さて最近「帳簿の世界史」という本が発売された。ジェイコブ・ソール著 村井章子訳文芸春秋社発行だ。是非購入して読んで見たい本だ。編集部が特別付録として「帳簿の日本史」を作成しているとのこと。こちらもまた楽しみだ。