木下風に身を横たえて

毎日暑い日が続いている。畑の作業から戻ってきて食事をした後、リビングのフローリングに身を横たえる。木にひんやりした感じがなんともいい。日中は日差しが強いのだが、庭木の方から地面に近いところを流れるように吹いてくる風が火照った身体を冷ましてくれる。俳句の季語に「木下闇」というのがある。夏木立が鬱蒼と茂って昼なお暗い様を言う。

木下闇 蕗の葉ずれの 音す也 (裸馬)

 

わが家の庭の奥の方はあまり陽が当らず、蕗やミョウガが群生している。

さて夏のもう一つの季語。夏草。

 

おしなべて 夏草となり 哀れなり (柏翠)

 

暑い中、畑で作業をしていると野菜以外は皆雑草となる。手で抜けないものは三角ホーで削り取る。

 

暑い暑いと言いながら、暦の上では立秋を迎えた。