社会人野球出身のプロ野球選手

昨日の巨人‐阪神戦で巨人の高木勇が完封で2勝目をあげた。社会人野球出身で昨年三菱重工名古屋からドラフト3位指名で入団した。高木についてアナウンサーが次ぎのように紹介していた。インタビュー取材で本人から聞いたのだろう。記憶が一部はっきりしないが概略の内容は「名古屋工場では航空機の製造現場にいて、そこでものづくりの正確さ、スピード、品質管理を学んだ」。面白いなと思った。高木選手の投球はまさにそれを地で行っている。また工場の中では役割分担とチームワークで仕事をしていたはずだ。お立ち台の勝利投手インタビューでもキャッチャーの阿部と守備陣への感謝を忘れない。高校出とか大学出の選手とは一味違う。まだ25歳。これからドンドン活躍してほしい選手だ。

私は商社勤務をしていた若い頃、航空機関係の材料を輸入する仕事をしていた。

その時、三菱重工名古屋工場に行ったことがある。ボーイング767の共同生産ということでアメリカのボーイング社が日本の三菱重工業、川崎重工業、富士重工業と分担して機体の生産をしていた。川崎重工業の三柿野工場もそうだったが、航空機を生産する工場の大きさの度肝を抜かれたことを思い出す。

高木投手を見ていて、決して遠回りしたのではなく、貴重な経験を積んでプロ入りしたのだと思うのは私一人ではないだろう。