自産自消、地産地消とおすそわけのビジネスモデル
昔から農業は年貢は別として、収穫した穀物、野菜は地元の経済圏で消費していた。つまり地産地消だ。現在のように産地指定に基づき、遠くから運賃をかけて運んでくるというのは確かに不合理なことのように思われる。穀物も野菜も身土不二という言葉があるように地元の気候風土の中で暮らす人々にとっては地元でとれる穀物、野菜が健康にも一番良いのではないか。現代は都市化が進み、大消費地が北は札幌から南は福岡迄日本全国に点在している。大消費地にスムースに穀物、野菜を運ぶための流通革命、コールドチェーンも含めて日本全国に普及した。
ここでもう一度地産地消の価値について思いを致したい。生鮮食料品である野菜は運搬中に劣化する。栄養分も減衰してしまう。
私は以前のブログでエゴマを農家と市民が協働で、耕作放棄地で栽培する案を提案した。市民はこの場合生産者であり、また消費者である。エゴマで成功すれば他の野菜についてもこの協働方式が適用できる。完熟の採れたての野菜の美味しさを味わうことができれば
1日350gの野菜を食べることが容易になるのでないか。
1977年、アメリカで発表されたマクバガン・リポートは動物性食品を減らし、未精製の穀物、野菜、果物を多く取ることを提唱し、後の「ヘルシーピープル」という国家的プロジェクトにつながっていった。
一方現在の日本はアメリカの行き方とは反対の方向に変化しているようである。ガンが増え続けているのも食生活の肉食化が影響しているはずだ。