「どこでも芝生」「歩ける芝生」のビジネスモデル

現在弊社で開発している芝生は、機能性の軽量土壌を詰めたニットのチューブに芝生を根付かせたものだ。芝生のサイズはタテ、ヨコ 90cm x 70cm。厚さは6cm。モジュール化されているので、この芝生を並べていけば、どんな形もできる。人工地盤の上でも、屋上でも、また室内でも天然の芝生スペースをつくることができる。さらにもう一つ。この芝生は中に入って歩くことができる。Walkable!まるで緑のジュータンのようだ。軽量土壌がニットの袋の中に入っているので、土の中から虫が出てくる心配もない。この芝生の開発目的は都市部の高層ビルで働いている人々への癒しの場の提供、にある。人は視界に緑がないと気分的に落ち着かなくなると言われている。観葉植物のレンタル業者から、高層マンションでは上層階から観葉植物の注文が来る、と聞いたことがある。IT化が進み、人々はリアルな自然からドンドン離れている。あるIT企業で働いている女性から野菜栽培を教えてほしい、と相談を受けた。理由を聞くと、「精神のバランスを取りたいから」とのことだった。人間も自然の一部なのだろう。昨日の日本経済夕刊にこんな記事が載った。「地上200メートルで一緒に汗」アディダスジャパン本社の空中庭園「スカイピッチ」の写真が一緒に掲載されていた。小さな緑の庭園の上で運動している。幹事役のSさんは「外の雰囲気を感じられる場所での運動はいい気分転換になる」
一日の勤務時間でパソコンに向かっている時間は55%を越しているというデータもある。
屋上庭園をつくったことによって「社内で挨拶をする人が増えた」とのことだ。弊社の芝生モジュールを使えば、30㎡2でも50㎡でも可能だ。これからの時代、都市部の高層ビルで自然回帰現象が、行き過ぎたIT化、無機質化への反動、反省として顕著になってくるのではないか。人間も都市も社会もバランスの回復を求めている。