「ビジネスモデルジェネレーション(BMG)」再読
時々必要に応じて読んできたが、改めて全体を再読する必要を感じて、今朝から再読を始めた。全部で5つの章に分かれている。①キャンバス②パターン③デザイン④戦略⑤プロセス。今朝は1時間程で①のキャンバスを読み終えた。パターンとデザインはページ数が多いので、それぞれ2日かかるだろう。いずれにしても6月10日迄には再読を完了したい。全部で273ページある。再読してみて思うことは1回目に読んだ時、注意を余り払っていなかった箇所があることに気付いた。例えばビジネスモデルの定義のところだが、「ビジネスモデルとは、どのように価値を創造し、顧客に届けるかを論理的に記述したもの」の文の中の「どのように顧客に届けるか」については、1回目に読んだ時は、その重要性を十分には理解していなかった。いかに価値を創造するかに自分の強い関心があったが、その後ビジネスモデルをデザインする中で届けることの重要性を教えられた。
この9個の構築ブロックで構成されているキャンバスは確かに良くできている。この本は理論的なことを追求するよりも、実際にビジネスモデルを作るためのハンドブックを目指している。最初にBGMを読んだ後、私はこのキャンバスに2つの構築ブロックを付け加えた。それはビジネスモデルを実行し、現実化する日本的チームワークの要素とビジネスモデルを絶えず進化させる要素だった。それが私にとって日本的ビジネスモデルのキャンバスだ。現在でも私は9個+2個でビジネスモデルのキャンバスを描いている。今回の再読の機会にBGMの内容を整理した形でしっかり頭に叩き込みたい。それはいつでも実践の場で使えるようにするためだ。
もう一つ。「ビジネスモデルX仕事術」の中で時代の流れに自然に乗るためには若い人がやっていることを真似ることが大事だという指摘に刺激を受けた。時代の流れは今後さらに速くなっていく。若い人と同じことができて、かつ過去の経験や知識そしてスキルを活かすことができれば、若い人と一緒に仕事が出来、しかも若い人たちを支えていくことができるだろう。ビジネスはやはり「不易流行」だ。どちらかに偏りすぎてはいけない。それでも現在は流行のスピード、多様性が従来とは格段に違ってきている。このことを年長者は心していかなければならないのではないか。