「食」について

訪問管理栄養士のNさんの仕事振りをNHKのプロフェッショナルで見た。食べられなかったお年寄りが、Nさんに献立のお陰で楽しく、美味しく食事をするようになって、元気を取り戻していく様子を見た。改めて「食」の大切さ、意味を考えさせられている。また別のチャンネルで、ヒーリングフードを提唱している本の著者の話を聞いた。彼女は身土不二、一物全体の説明の後、人工調味料を使わずにできるだけ素材の味を味わってほしいと言っていた。確かに人工調味料のために私達の味覚はおかしくなっている。というより素材本来の味を知らないのかもしれない。お2人の話を聞きながら、食の中に込められている大切なことに気付かされた。口で食べることができなかった、寝たきりのような奥さんのために、パーキンソン病のご主人が得意のダイコンを煮たものを料理し、管理栄養士の指導の元に食べさせる。奥さんは嬉しそうに次から次へと口に運ぶ。食べ物は深い愛情表現なのだ。食べ物だからこそできる特別な心と心の通い合い。食は人と良いで作られている。深い意味の言葉だ。