いのちは時間、時間の合流

人と人が出合うということは、ある意味で2つの時間の流れが触れ合い、重なり合うことなのかもしれない。最近今迄の自分の人生のさまざまな出会いのことを考えるとそのような思いに駆られる。その人のことを思い出すのは当然のことなのだが、その人と過ごした時間のことも思い出す。時間の中にはいろいろの出来事が入っているのだが、出来事を包むような形で、あの時の時間が見えるような気がする。そのような時間をどのように名付けたら良いものか。それは確かに過去、過ぎ去ったものと呼ばれるのだろうが、しかし、過ぎ去ったかもしれないが、依然として私の記憶の中に留まっている。人生を7年毎に区切って見つめ直す、という瞑想法がある。それは7年という時間の流れに名前をつける行為なのだろう。それぞれの7年間の間に、その時間に相応しい人に出会い、私達は大切な思い出をつくっていくのではないか。

それにしても夫婦とはいのちの時間を重ね合わせて生きる特別な関係だ。その意味では夫婦の関係はとても重い、と思わされる。