がん哲学外来・カフェ

昨日の溜まり場的カフェとカフェつながりだが、順天堂大学医学部病理・腫瘍学の樋野起興夫先生ががん哲学外来・カフェの活動をされている。カフェでは、コーヒーやお菓子を楽しみながら、ひとつのテーブルに「がん哲学」を理解しているスタッフ(ファシリテーター)がひとりつき、6~8人くらいで集まって話をする。自分の想いを話す場がある。聞いてくれる人がいる。それが人々の心の支えになると樋野先生は考えている。さて「がん哲学外来・カフェ」の方針3か条があるのでそれをご紹介させて頂く。

1.他人の必要に共感する(自分を押し付けない)

2.暇げな風貌(忙しすぎてはならない)

3.速効性と英断(良いと思ったら直ぐ実行)

なお樋野先生はがんを哲学的に考察し、「がん哲学」という本を出されている。

樋野先生は現代の日本では「お茶を飲みながら、ともにおしゃべりをし、自分たちの不安や思いを語り合う。それができる場が少ない」と思い、がん哲学外来・カフェの活動を始められたとのこと。ミシンカフェもがん哲学カフェも、他のカフェにも共通していることがある。マーシャル・ガンツ博士風に言えばカフェとはセルフの物語とアスの物語が生まれて来る場なのではないだろうか。