すべて始まりがあった

すべての事業には始まりがあった。その始まりの時にどのような思い・願いがあり、どのような苦労、困難があったかは、時間の経過と共に曖昧になってしまいがちだ。風化してしまう。その事業が始まった時の世情と現在のそれとは大きく違っていても、やはり始まり、原点、初心に帰ることは大事なことではないかと思う。最近あることで、ある会社の人と話していた時、わざわざ費用をかけて造った施設が現在では、正直「お荷物状態」になっていると聞かされた。私が見るところその施設はやり方さえ変えればお荷物ではなく、宝物になる可能性を持っている。勿論施設によっては既に役目を果たしたとして撤去されるものもあるだろう。しかし撤去する前にもう一度現在の世情に合わせてリニューアルできないか、考えてみることも必要ではないか。施設だけではなくて運営方法も。新しい意味、役割、価値を吹き込む、ということだ。

今回その会社の施設のリニューアル化を私の方から提案したが、実際にリニューアルするということになった場合は、その施設をつくることを決定した当事者の思い・願いを是非聞きたいと思う。そしてその施設の意味とか価値の変遷も伺い、その上で実際のリニューアル方法を決めていきたいと思っている。