どうすればそれを無料にできるだろうか

何かを無料で提供するということは、つねに魅力的な価値提案ということができる。ITの世界ではこの無料化のビジネスモデルが次々に生まれている。しかし企業側としては無料化を実現するためには、どこかで実際の利益を生み出さなければならない訳で、グーグルなどの場合は広告収入が利益源となっている。さて無料化ビジネスの中にはエサと釣り針モデルというのがある。このモデルは関連商品やサービスの連続購入を促すためのビジネスモデルパターンで、ロスリーダーもしくは剃刀と刃モデルと呼ばれている。ロスリーダーとは最初はお金を失うような提案であっても、引き続き行なわれる購入によって利益を生み出すビジネスモデル。剃刀と刃モデルは使い捨てのジレットによって有名になったビジネスモデル。このフリーミアムビジネスモデルが屋上菜園ガーデンについて可能かどうか、以前から検討している。当社が力を入れているのは屋上菜園ガーデンの本業への相乗効果である。そのためには、本業にとってどれだけ効果があるか、数値化も含め明確にしていかなければならない。そのために当社では期間限定で「マーケティング用屋上菜園ガーデンモデル」を開発中だ。建物のオーナーに設備投資をしてもらうか否かはこのマーケティング用屋上菜園ガーデンの実施結果が出てから、ということになる。場合によっては否という結論が出ることもある。その場合、施設を簡単に撤去し、原状回復することが必要だ。このマーケティングプランでは実際に屋上菜園ガーデンを利用するお客様からは何がしかの料金を頂くことになる。そのためのソフト、プログラムも重要な要素となる。そして低コストの運営体制。このマーケティング期間に調査すべき項目につき、調査してオーナーに報告する。建物のオーナーにとっては人が集まり、建物の施設としての認知度が上がれば、テナント確保、賃料交渉も有利になる。マーケティング期間はオーナーも無償でスペースを提供するという協力条件が求められる。ここ2ヶ月以内にこの「マーケティング用屋上菜園ガーデンモデル」をフリーミアムのビジネスモデルとして構築する予定だ。やってみなければ分からないことがある。もしダメな場合はきれいに撤退できる仕組をつくっておけばいい。