なぜカフェで仕事

カフェでパソコンを操作したり、書類を書いたり、要するに仕事をしている人をよく見かける。なぜ人の話声とか什器を片付ける雑音の中で仕事をするのだろうか。もっと静かな部屋の中でやったら良さそうなものを、と思いかけて気がついたことがある。私はビジネスデザインのアイデア出しの作業をする時とか、本を集中的に読みたい時、それも含めて気分を変えたい時、カフェに立ち寄り、仕事をする。

さて本当に集中的に物事を考えたい時、それを仮に収斂的思考とした場合、やはり雑音の無い場所と時間帯を選ぶ。私の場合、自分の書斎で時間帯は早朝5時から7時頃だ。一方デザイン精神という拡散思考をしたい時は、ある程度ノイズがあった方が頭が働く。リラックスしながら、人々を視野に入れながら、話声を聞きながら、自分なりのゾーンに入ったり出たりする。カフェはサードプレイスに加え、サードオフイスの役割も持ち始めているようだ。最近のビジネスにおける思考変化も大きく影響していると思われる。規則性、画一性、効率性から創造性、多様性、未来性。カフェはその思考舞台のための一つの場所になっている。