アイデア創造

 

以前創造理論について考えている時、市川亀久弥氏の等価変換理論に出会った。同志社大学・理工学研究所教授だった氏は、創造とは何かを研究し、創造理論として「等価変換理論」を提唱した。その理論は「創造性の科学」という本にまとめられている。私はその本を埼玉図書館でみつけ、読んだ。簡単に言えば、アナロジー理論だが重要なことはある事象の特定要素、価値を見つけるところにある。

ある事象Aoが価値CEと∑a で構成されている場合、∑aを除去して、CEに新しく∑b

を付加して新しい事象Bτを生み出す。

「創造性の科学」の中であめんぼとボートが事例の一つとして挙げられている

あめんぼ(Ao) CE等価は、手足によって漕ぐ 櫓によって漕ぐ →ボート(Bτ)

市川先生は人類の技術開発が自然及びその中でいきる生き物の観察から多くのヒントを得てきたと考えられているようだ。

等価変換理論をベースに市川先生は等価変換情報処理展開などの発展系も提唱されている。

直観の論理構造のフローチャートの中で氏は次ぎのように述べている。「要するに、直観活動は、情報処理理論の立場からみると、図形認識活動の一種に他ならないのである」

興味深い言葉だ。