アプリと隙間ビジネスのビジネスモデル・デザイン
ITを使って需要のミスマッチを解消し、商機を掴むベンチャーが増えている。例えばオーマイグラス(試着できる眼鏡のネット通販)、TOLO(1冊500円で写真集を作成できるアプリを提供)このアプリは私も使ってみたいと思う。そしてXICA(国内総生産などの経済指標の週次データを独自システムで推計)ラクスルは印刷物の一括見積サイトを運営。有名店の弁当宅配サイトゴチクルは法人向けの配達日が決まっている弁当の宅配だ。安さや便利さを求める消費者と需要を自力でつかむことが難しい企業とを橋渡しして、新たなビジネスモデルで差別化された商機と利益を生み出している。消費者と企業の間を取り持つためには、どのような段取りでビジネスモデルを構築したら良いのだろうか。それはビジネスモデルをデザインするデザイナーがどちらの立ち位置に近いかによって決まる。オーマイグラス、TOLO、XICAは消費者側での発想ではないだろうか。またラクスルは企業側だろう。印刷物の減少で苦戦する印刷会社の稼働率を上げるために有効なビジネスモデルだ。ゴチクルも企業側ではないか。隙間のビジネスモデルの思いは消費者側と企業側それぞれで発生するが、最終的には両側にとってメリットがあるものにすることが成功の秘訣となる。旅館の稼働率を上げるためにはどのようなビジネスモデルが可能か、最新のIT技術を使いこなせない中小企業の経営者のためにどのようなビジネスモデルが可能か、有機農産物、減農薬農産物の直売所の売上げを伸ばすためにはどのようなビジネスモデルが可能か、農村で就農した若い家族の収入安定のためにどのような副業的ビジネスモデルが可能か、稼働率の低いカフェの売上げを上げるためにはどのようなビジネスモデルが可能か・・・何人かでブレストをすればいろいろな案件が出てくるはずだ。アプリの開発は同時に一味違うビジネスモデルの開発でもある。