アンパンマンのビジネスモデル
お正月に2歳の男の子を連れて私の友人が食事に来てくれた。ご夫婦は仕事半分俳優業半分のお二人で将来は俳優業一本を目指している。ご主人は脚本家でもある。食事をしながら話をしている時、男の子がオモチャの携帯電話をかけているので、おじちゃんにも聞かせてと頼んで、携帯を借りて電話をかけるとアンパンマンの声がした。「ぼく、アンパンマン。今忙しいからまた来るね。」携帯電話は中国製だった。子供達はアンパンマンが大好きだ。なぜ子供達はアンパンマンが好きなのだろうか。10日に平家物語原典を聞く会に参加した際、アニメの声優をしている人と同席した。聞いてみるとアンパンマンには家族がいるそうだ。またバイキンマンとか敵役、そしてアンパンマンを取り巻く数多くのキャラがいるとのこと。家族、敵役、数多くのキャラを巡ってさまざまなストーリーが展開される。以前教会の説教で若い牧師がアンパンマンの画を持ってきた。アンパンマンの顔の画だった。一つは完全な顔、もう一つは顔が半分欠けた画。アンパンマンはお腹をすかしている人を救うために顔の半分をあげるとのことだ。この話は大人にも子供にも良く分かる。作者のやなせたかしさんはアンパンマンの生みの親だ。アンパンマンの歌もある。アンパンマンのキャラは法律で保護されているので、キャラを使うためには使用料を払うことになる。携帯電話にもしアンパンマンの顔がレリーフされていなかったら子供は「これが欲しい」と言っただろうか。キャラとストーリー、優れたビジネスモデルと思わされた。