日本の起業意識の低さ

 

日本の起業意識は世界で最も低い。衝撃的結果が出た。世界の大学・研究機関でつくるグローバル・アントレプレナーシップ・モニター(GEM)が世界69カ国で実施した2012年度版「起業家精神に関する調査」によると、起業活動指数は日本は4%で世界最下位だった。アジア主要国で最も高いのはタイ、18.9%。日本の低さには自信の無さもある。起業に必要な知識や能力、経験が「ある」と答えた人はわずか9%。これも世界最低とのこと。やはり、日本人には「寄らば大樹の陰」という意識がある。学生達にとっても大企業に就職することが目標となっている。私個人の希望としては終身雇用の時代は既に過去のものとなった以上、若い人たちには大企業の中で一定の訓練・経験を積んだらスピンアウトして、自分が本当に取り組みたい仕事を起業してほしい。大企業に就職したからと言って安心できる時代ではない。起業については自分にとっても優れたモデルになるような先人を見つけることも大事なことだ。先人がどのような志を持って、どのような困難を乗り越えていったのか、知ってほしい。きっと参考になるはずだ。6月6日ビジネスモデル学会イブニングセッションで講演する原 丈人はアメリカ在住で日米のベンチャー企業の育成にあたっている。講演のテーマは「思い通りの人生を生きる。天職が生んだビジネスモデル」。自分の人生、自分の仕事のためにビジネスモデルをつくる。このイブニングセッションには都合がつけば是非参加してみたい。