イースターを迎えて

イースターはキリストの復活を祝う時。日本の場合冬景色が終り、花が咲き、木々が新緑で彩られ、溢れる生命の息吹を感じさせる。新緑の時期はまた年度が変る時でもあり、気持ちも新たになる。まさに復活に相応しい時だ。齢をとればとるほど、身体は衰えていくが、気持ちも一緒に老け込んでしまわないようにしたい。そのためにどうするか。特に男性は仕事をしなくなると急にボケたり、元気を失ったりする。よく「生涯現役」という言葉を見聞きするが、そういうことを言っているのはどうも男性が多いようだ。女性が生涯現役というのはあまり聞いたことがない。恐らく男性が死ぬまで元気でいるためにはなんからの仕事、できればライフワークを持って取り組んでいくといい、という意味合いが「生涯現役」には込められているのかもしれない。キリストのように新しい身体(復活後、壁を通り抜けたり、突然目の前から消えたりしているので、この地上の身体とは違っているようだ)を地上では持つことは叶わないが、せめて気持ちだけでも新しくしたい。それにしても木が羨ましい。老木の桜の木が枝一杯の花をつけ、若葉を伸ばしていく。木も老いるのだろうが、老いというものを感じさせないのは何故だろうか。「生まれ変わりたい」「人生やり直したい」と思うことが時々ある。そんなことを考えたりするのはイースターだからだろうか。