エネルギーの地産地消とエネルギーミックス

 

山梨県南部町に出張した。地元のビジネスパートナーから今後地方はエネルギーの地産地消をやっぱり考えていく必要がある、との話が出た。送電線で電気を運んでくると30%程度のロス、減衰が出る。地産地消であれば、ロスは抑えられる。望ましいのはエネルギーミックスだ。地方の場合は、太陽光発電、木質バイオマス発電、小水力発電、地熱発電などが考えられる。課題は設備投資と電力の買取価格、そしてメンテナンス。それぞれの分野で成功例も出てきている。特に重要なのは発電機器の技術革新とコストダウンではないかと思う。償却期間が長いのでどうしても補助金が欠かせないが、補助金がなくても成立つ事業にならなければ本格的普及は難しいのではないだろうか。また日本の電気料金は国際的に見てどうなのだろうか。さて一方で電気をつくるのではなくて、電気を使わないようにする努力も必要ではないか。プラスの部分とマイナスの部分を適切に合成することがこれからの日本の電力事情を考える上で大事なことではないだろうか。自然の力を活用して電力消費を省く、そのための技術革新とコストダウンも求められている。