カフェとは何か?

 

ネスレ日本が街の喫茶店をチェーン化して、3年後には1000店を目指すとのことだ。

現在最大手はドトールコーヒーで1102店舗、ネスレ日本は2番目につけることになる。

因みにスターバックスは現在985店舗。さてここで、余計なことかもしれないが、カフェとは何か、ということについて考えてみたい。私が学生時代はカフェとはかなりお洒落な店で、六本木のカフェブンナ(多分そのような店名だった)に行ったことを記憶している。学生の小遣いではやはり喫茶店で、澁谷のシャンソン喫茶、「シャンソン・ド・パリ」には入り浸った。若い頃、ハンガリーのブダペストで過ごした時、朝出かけにレストランでエスプレッソコーヒーを飲んで、職場に出かけていく人々を見た。目覚ましの一杯ということだったのだろうか。ところで日本ではいつ頃から喫茶店からカフェに変わっていったのだろうか。最近はカフェを仕事場代わりにしている人々が増えてきた。ノマドの人もいる。またレストランでは食事の後、長居は難しいが、カフェで食事をした後、お喋りに興じている人達もいる。そして団塊の世代の憩いの場、という使い方も増えているとのことだ。カフェの使い方も様々になってきている。私の場合、外歩きしていてちょっと疲れた時は休息を兼ねて、ドトールに寄る。200円で、そこそこ美味しいコーヒーが飲めるので便利だ。本を読んだり書き物をする時には比較的静かなカフェに入る。300円。大切な話をする時には例えばホテルの静かなカフェで、800円。当然自分の中で使い分けをしている。一方カフェでコーヒーを飲みたい日もあるが、それとは別の飲み物が欲しい時がある。自分でもコーヒーを飲みすぎだと思う日は、夕方は別の飲み物を頼む。なぜ日本人はこうもコーヒーを飲むのだろう。以前コーヒーを飲むのは眠気を醒まし、シャキッとするためでもあった。私自身はコーヒー以外に選択肢を広げていきたいと思っているが、コーヒーには飲まずにはいられなくなる一種の習慣性があると聞いたことがあるので、そう簡単ではないかもしれない。現代のカフェとは、一人になりながら、何となく皆とつながっている場、コミュ二ケーションの場、コミュニティの萌芽的溜まり場、と考えたいが、どうだろうか。