カフェの収益モデル

 

全国コミュニティカフェ・ネットワークという団体があり、活発な活動をしている。確かにカフェにはコミュニティ的要素が多分にあるので、その講座は盛況のようだ。さて今回のブログではカフェの収益モデルについて考えてみたい。私の若い友人がカフェのオーナーシェフをしている。彼は現在30歳半ばだが、数年前カフェのお店をオープンした時には、和風を売り物にしていた。現在では転換していて、食事を出し、いろいろな飲み物を用意している普通の店だ。以前彼と話していた時、「カフェってそんな儲かる仕事ではないですよ」としみじみ感を滲ませて言っていたことを思い出す。それでも昼食時間以降も客足が途絶えず、固定客がついているような感じだった。たまたま行った日がそうだったのかもしれないが夕方から夜にかけてはお客さんが少なかった。この店のようにある程度固定客が付いている場合はとにかく、これから固定客を確保してこうとしているカフェの場合には、一日中まんべんなくお客様が来てくれるような仕組が必要ではないだろうか。レストランの場合は、昼と夜、特に夜にピークが来るので、そこで稼ぐということになるのだろうが、カフェは客単価も低いので、やはり人数で稼ぐというのが望ましい。そのためには午前中にも、お昼時にも、午後にも、夕方にも、そして夜にもまんべんなくお客様に来てもらえるようにしたい。どうしたらそれができるだろうか。そのためには、時間帯毎にセグメント化し、その時間帯に合ったお客様をそれぞれ想定して、集客の働き掛けをする。大事な要素はそれぞれの時間帯の特徴と、その時間帯に来店することができるお客様の特徴の把握とそれに相応しいサービスの内容だ。この3つの要素をそのカフェがある地域事情の中で考えていったら、いろいろなバリエーションが生まれてくるのではないか。駅前のケーキ屋さんが子供の一時託児所を始めたら、ケーキの売り上げが増え、おまけに有名な幼児向きケーキの専門店になっていったとの話を聞いたことがある。時間帯‐セグメント客-サービスというこのやり方を実際のカフェで是非実験してみたいと思っている。

コミュ二ティカフェとはその地域の人々にとってなくてはならない、コミュニケーションとライフスタイル実現の場なのかもしれない。言葉の遊びになるかもしれないが、CAFÉとは?私の語呂合わせは以下のようになる。

C:コミュニケーション(対話的 会話以上に親しい対話ができる) A:アファーマティブ(肯定的 誰でもいつでも微笑みを持って迎えられる)F:フリーダム(いろいろなことから解放されて、自分を一時取りもどせる) E:エンターテイメント(小さな楽しみ、喜びがさりげなくある)