グリーンビル認証制度構想会議

 

今日の夕方午後6時15分から千代田エコシステム推進協議会主催のグリーンビル認証制度構想会議の第2回会議が明治大学駿河台校舎で開催された。今日の会議のメインスピーカーはCSRデザイン&ランドスケープ株式会社社長の平松 宏城氏。平松氏は経済再生のキーワードとしてのグリーンビルディング(環境不動産)と題して講演された。興味深かったことはビルディングの「グリーン化」のためのLEED評価だけでなく、今後はエリア開発でもLEED評価が使われていくという話だった。この場合はLEED ND認証システムとなる。NDとはNeighborhood Deveropmentの略だ。

ND開発のためのキーワードは6項目。

①歩行者中心の街づくり

②公共交通機関との連結性(過度な自動車依存の抑制)

③生態系保全

④職住近接性/多様な用途

⑤豊かな緑地・オープンスペース/コミュニティデザイン

⑥グリーンビルディング/グリーンインフラストラクチャー

LEED NDは最近注目されているコンパクトシティとも重複するところがありそうだ。またこのNDの実現にはプレイヤーとして住民も大きな役割を持つことになる。コミュニティデザインという性格もあるだろう。これからの街づくりはデヴェロッパーによるスクラップ&アンドビルド的再開発ではなく、防災、環境、住み易さ、高齢者対応も考えた「住み続けたい街」づくりを目指す必要があるだろう。日本には京都という1000年の歴史を経た街づくりのモデルがある。ところで江戸の街づくりは誰がどんな考え方を元にして行なったのだろう。二次会で隣合わせに座った平松さんとそんな話をした。東京という街での街づくりは地域通貨も含めた街づくりになるだろうが、これから日本人は、特に東京人はどんな街に住みたいのか、広く言えば社会関係も含めた優れたソーシャル・デザインが求められている。そんなところまで同席の皆さんと話をした後、二次会の会場を後にした。私としてはLEED NDの③生態系のところに都市農業/農地も是非組み込んでほしいと思っている。この会議に、私は大江戸野菜研究会のメンバーとして参加している。他に大江戸から6名の参加があった。