コミュニティ・ビジネス

 

世に中の流れが確かに変ってきている。人は他の人との触れ合いを求めている。この流れ

をビジネスに取り込んでいる事例の紹介が昨晩のワールドビジネスサテライトで取り上げ

られていた。大阪の賃貸マンションでは一室にフィットネスの機器を置いて、入居者は誰

でも無料で利用できる。ここのオーナーの秀抜なところは家賃を体重に連動させたところ

だ。入居者は自然なカタチで励ましあい、いつの間にかコミュニティができる。阪神タイ

ガーズの勝率を金利に連動させた大阪の金融機関のケースを想起させる。さすが大阪だ。

もう一つ。神奈川県の女子専門の賃貸マンション。こちらは欧州風の建物を「売り」にし

ている。入居者の食事会の様子が紹介されていた。入居者の一人は「ゆるい寮みたいな感

じ」と嬉しそうに言っていた。オーナーは交流を進めるための企画をいろいろやっている

ようだ。この2つのケース、いずれも高い稼働率を実現している。コミュ二ティ化の効果

が出ている、ということだろう。これからの時代、コミュニティー化の流れは更に続き、

拡大していくと思われる。今まで、自分の小さな箱の中にいた人が、箱から出て、もう少し

広い世界で他の人々との交流を求めている。その場合、一種の作法が必要になると思う。

コミュニティの中で楽しく、しかも創造的に生きる秘訣とは何だろうか。