スモールイズビューティフル

 

E.F.シューマッハーの「スモール イズ ビューティフル再論」を読みはじめている。まえがきと序言しかまだ読んでいないが、それだけで感じ、思ったことがある。「この人の本は私にとって極めて重要な本だ。そしてシューマッハーの生き方からも学びたい」と。彼は2つの言葉―仏教と経済学をあえて結びつけた欧米経済学者の先駆者であり、またビルマで中間技術の着想を得て、後に中間技術開発グループを創立している。シューマッハーの中間技術についての考えはこうだ。「人間にやさしく、環境にやさしい、高度技術につきものの資源枯渇や雇用喪失なしに、世界中の農民の大きな助けとなるもの」彼は燃料と食糧が生き残りと持続可能性のための基礎必要物資と見た。どんな社会もこの二つの自給を可能なかぎり追求すべきであり、これを怠れば経済的にも政治的にも弱体化は免れないと警告したのだ。彼は確かにあまりに時代の先を走り抜けたのだろう。そして現在、時代がやっと彼の思想に追いつき始めている。彼はあくまで自分の身の丈にあった持続可能な生き方を求め、人々にも呼びかけた。預言者であり、思慮深い実践家でもあった。今こそ彼の思想と生き方を学ぶ時だと感じる。そして実践だ。