データの配膳方式からカフェテリア方式へ

かつての経営者は部下に命じて経営関係の資料を作成させた。ある問題について調べたい時には「大至急」と言って部下に資料作成を急がせ、なかなかできてこないのに雷を落とすということがあった。私は若い頃、会社の総務部にいた時、そのようなことがよくあった。データは部下が用意し、いわば配膳するもの、特別にほしいものがあれば、別途注文ということで、経営者は兎に角データが整理されて出てくるのも待っている、という具合だった。ところが今は違う。経営者は自分からデータを取りに行かなければならないし、現在のシステムではそれができるようになった。パソコンのマウスを動かし、自分の欲しいデータを社内からでも社外からでも取ることができるし、また整理・編集することもできる。但しそのためには一定程度の情報リテラシーが求められる。しかしながら経営者が皆パソコンに強いという訳ではない。私のように弱い者もいる。そのためにも、パソコンに弱い経営者をサポートする仕組が必要ではないかと思うが、そう思うのは私だけだろうか。