パターンN0.2 ロングテールのビジネスモデル

ロングテールのビジネスモデルはクリスアンダーソンによって提示された。「少ししか売れないニッチ商品をたくさん販売するビジネスへのシフト」で、アンダーソンはこれをメディア産業において説明している。この現象が起こるには3つの要因がある。

①制作ツールの大衆化。技術コストの低下によって可能となった。

②流通の大衆化。インターネットによってデジタルコンテンツの流通がコモディティ化。

③需要と供給をつなげる検索コストの低下。興味を示すような潜在顧客を簡単に探索。

このロングテールの事例としてLULU.COMのセルフパブリッシングが可能となり、誰もが作品を制作、印刷、流通させることができるようになった。この場合本は注文を受けて初めて印刷される。

もう一つの事例はオランダの玩具メーカーレゴの新しい取り組み。それは顧客が自分自身のデザインでレゴキットを組み合わせてメーカーに注文する、顧客を能動的参加者にするための仕組だ。そのためレゴは「レゴデジタルデザイナー」というソフトを開発し、顧客に提供している。

ロングテールのビジネスモデルを可能にするのはプラットフォームであり、このプラットフォームではプロとアマチュアがパートナーとなる。

このロングテールのビジネスモデルは少数の顧客に沢山(いろいろ)のものを売ることを

特徴にしていると考えている。少数の顧客はマニアックな傾向を持っている。従い能動的でもある。情報も掘り下げた専門的なものを求めている可能性が高い。屋上菜園ガーデンの商品は菜園生活セットを中心に関連商品が増えてきている。ロングテールのビジネスモデルが使えるか、検討してみたい。