ビジネスの基本は集客セグメント・屋上菜園の集客力は?

 

どのようなビジネスにとっても「集客」ができるかどうかが重要だ。集客の程度によってビジネスの成功は左右される、と言っても過言ではない。しかし、ただお客を集めるだけでは不十分である。例えば、野菜のマルシェを開催するにあたり、人気のあるユルキャに助っ人に来てもらう。それで人は集められるかもしれない。しかし、実際の売上にはあまり結びつかないというケースも予想される。そこで大事なことは、商品を理解し、関心を持ってくれそうな人々を集めること、つまり顧客セグメントということになる。言い換えればどのようなお客に来てほしいのか、絞り込み、明確にするということである。ビジネスモデルのデザインの場合も顧客セグメントが出発点となる。さて、私がここで考えたいのは顧客セグメントと屋上菜園の関係である。更に言うならば、屋上菜園は本業の集客、つまり顧客セグメントのために、その拡大のために役に立つか否か、ということである。具体的に検討してみよう。屋上菜園は商業ビルの集客と売上アップに役に立つか。屋上菜園はオフィスビルのテナント確保、稼働率アップに役に立つか。屋上菜園はマンションの入居率アップに役に立つか。屋上菜園はレストラン、カフェの集客に役に立つか。そしてそれぞれのケース毎に屋上菜園のコストパフォーマンスと他の集客方法との費用対効果も、また屋上菜園に優位性があるかどうかも検討されなければならない。これが屋上菜園を設置導入する場合にまず考えるべきことではないだろうか。屋上菜園を本業と切り離して、それだけで事業として成り立たせようとするとどうしても無理が出てくる。本業の土壌に根を下ろしてこそ、屋上菜園の成功の可能性、価値、継続的発展が見えてくる。そのような屋上菜園のビジネスモデルをつくること、それが屋上菜園事業に携わっている企業にとってこれからますます求められることではないだろうか。