ビジネスコミュケーション

コミュニケーションにもいろいろ種類があるが、ビジネスコミュ二ケーションの場合、2つの能力が不可欠と指摘されている。まず論理的構成力、そのためには情報処理、情報整理、情報のアウトライン化(括り、ブロック化)の技能が必要となる。要するに「伝えるべきことをきちんと分り易く伝える」。二番目は他者洞察能力。受け入れてもらえるように伝える。相手の状況は個々別々となるので、難度は高くなる。相手の気持ち、意図に対する共感力、洞察力が求められることになる。要するに「相手を見て、受け入れてもらえるように話す」。

最近、プレゼンテーションの重要性に関心が集まっている。アップルの故ジョブスのプレゼンは伝説化している。またビジネスの分野でもストーリー、物語の力が注目されている。

例えばテレビコマーシャル。最近はショートストーリーの形式をとったもの、またシリーズ化されているものが増えてきた。

プレゼンテーションもストーリーも伝達、つまりコミュニケーションの具体的進化系なのかもしれない。

現在は説明責任、アカウンタビリティの時代でもある。自分の行動、選択、決定の内容、そのもとになる自分なりの考え、辿ったプロセスをきちんと言葉で伝えなければならない。

日本はハイコンテクスト、察し合いの文化と言われる。日本人同士のコミュニケーションであれば、問題はないかもしれないが、世界の人々と一緒に、異文化の世界で仕事をするためにはアカウンタビリティを意識したビジネスコミュニケーションが否応なく要求される。私達はそういう時代に生き、仕事をしている。