ビジネスチームを身体に例える

 

ビジネスのチームを人間の身体に例えてみたい。戦略とか作戦を考えるところが頭。現状を正確に、かつ全体的に見る目。お客様の声を、仲間の声を聞く耳。ビジョンを、仕事にかける熱い思いを伝える口とハート(心臓)、現場に出かけていく足、さまざまな作業をする手。これらの身体の部分、あるいは器官がバランス良く連携してこそ、仕事はうまくいく。身体は多くの部分、器官から成立っている。だから、足が「私は手ではないから身体に属さない」と言ったところで、そんなことで身体の属さなくなるわけではない。もし身体全体が目であったら、どこで聞いたらいいのだろう。それぞれ欠くことのできない役割をもって身体はできている。また身体の中で目立たない、地味な部分、役割もある。優れたチームリーダーはチームのメンバーに「一つの身体」を皆で形作っていることを繰り返し話す。そして目立たない、見映えのしない仕事、それを担当している人に光を当て、チームの目的実現のために尊い仕事をしていると伝える。それは身体の中に分裂がなく、各部分が互いに労わり合うためでもある。組織とかチームは人事の結果作られるが、そこに魂を入れるのは生きた人間、チームリーダーとメンバーだ。以前坂村真民さんの詩集を読んだ時、こんな詩に出合った。「光る 光る すべては光る 光らないものは一つとしてない みずから光らないものは 他から光を受けて光る」