ビジネスモデルという言葉の普及
千葉県で会社をやっているMさんと屋上菜園の件で打ち合わせを持った。30歳半ばの若
い男性だ。Mさんは本業の他に新規事業として農業に取り組んでいる。市民農園の運営、
野菜の販売が農業関係での主な仕事となっている。今回Mさんの取引先から屋上菜園をつ
くりたいので提案をしてほしいとの依頼を受けた。そこで当社と一緒に提案したいという
ことで今回の打ち合わせとなった。私の方から屋上菜園のプロジェクトを具体化するため
には経済的メリットを十分出せるようなビジネスモデルが必要であることを説明した際、
「この会社なら一緒に提案できそうだ」と私が感じたのはMさんが、屋上菜園にはビジネ
スモデルが必要であることを理解していたからだ。経営についての勉強会にもいろいろ出
ているようだ。モノだけではなく、コトが重要、またプロジェクトには固有のストーリー
が必要であることも話し合った。個人的な思いではあるが、波長の合う、若い人達と一緒
に仕事をするのは楽しい。私がビジネスモデルの研究を始めた頃は、この言葉はアメリカ
ではある程度普及していたようだが、日本では知る人ぞ知る、という感じだったが、今で
はビジネスモデルという言葉は新聞、テレビ、雑誌などで頻繁に使われるようになってき
た。それと平行して、ビジネスモデルの定義も明確になってきた。これからはビジネスモ
デルの真髄を理解し、ビジネスモデル構築のセオリーを学び、自分自身のビジネスに「実
装」する時代だ。Mさんと一緒にこれからビジネスモデルのデザインもやっていくことに
なる。楽しみだ。