ビジネスモデルとプロトタイプのつくり方
「ビジネスモデル・ジェネレーション(BMG)」の中で、テクニックNo.4として「プロトタイピング」が取り上げられている。プロトタイピングが非常に重要であることは分るが、念頭にある具体的形を持ったものの「バラック」のようなイメージを持っていたが、BGMではそれを「異なるスケールのプロトタイプ」と題して、ナプキンのスケッチ、詳細なキャンバス、ビジネスケース、フィールドテスト、として4つのスケールを紹介している。それをなぜプロトタイプと呼ぶのか、スムースに頭の中に入らなかった。何度か繰り返し読む内にやっと理解できたが、現在読んでいるティム・ブラウンの「デザイン思考が世界を変える」(早川書房)の第4章 作って考えるープロトタイプ製作のパワー」を読み、プロトタイプとは何か、ほぼ完全に理解できたように思う。そして実際にプロトタイプのつくり方もイメージできた。現在ビジネスモデルキャンバスに展開しているビジネスモデルのスケッチ(これはこれでプロトタイプなのだが)を具体的に検証するためにシステム設計のプロタイプをつくってみることにした。ティムはプロトタイプを作るときの注意事項を記している。(P119)私の考えだが、BGMを教科書にして、ティムの本を解説書のようにして読むやり方がありそうだ。BGMは読むだけでなく、「実際にやってみる」ための本だ。私はイノベーション関係はこのティムの本を、利益モデル関係についてはスライウウォツキーの「ザ・プロフィット」を参考書にしている。