ビジネスモデルにとってのストーリーテリングの価値

 

ビジネスモデルにおけるストーリーは「潜在的な未来」を浮かび上がらせることを目的としている。ここが通常のストーリーとは違うところである。ビジネスの分野で使われるストーリーは、自分のメッセージを聞き手に効果的に浸透させ、顧客、社員などの関係者を望ましい方向に動かす手法であり、命令ではなく影響力によって人を動かすことを目的にしている。そこには人はロジックではなく、感動と共感で動く、という考えがある。一方ビジネスモデルはその性格上、新しいことにチャレンジするので、理解の困難さを伴う。それは現実と虚構、現在と未来にまたがるもので、なじみがなく、見えにくく、分かりにくい。ストーリーはこれらの問題を解決するものだ。「ビジネスモデルとその基礎になるロジックについて徹底的な議論の準備をするのに、理想的はツールと言えます」ビジネスモデルのストーリーは聞き手に「このビジネスモデルは注目に値するもの」と思わせ、聞き手が知りたいことに分かりやすく答えるものである。「どのように顧客への価値を生み出すのか、どのようにお金を儲けるのか」ストーリーは企業視点、顧客視点で作られる。自社のビジネスモデルをそれぞれの視点で、具体的主人公を設定して書いてみたらどうだろうか。革新的なビジネスモデルであれば魅力的な、人を引き込むストーリーを描けるはずだ。