ビジネスモデルデザイナー 日々の修行(2)

 

チームコーチング、とは余り耳慣れない言葉だが、ビジネスモデルの実践では非常に大きな役割を持っている。チームコーチングとは上司が部下を質問責めにすることではなく、両者がお互いに思いを率直に吐露して、より良い答えを見つけ、コミットし合う気持になることだと言われる。これは何も仕事の分野だけでなく、夫婦の関係でもそうだろう。最近私も家内との「対話」ということに少し慣れてきた。対話は実際は非常にレベルの高いコミュニケーションなのだ。最近改めてそう感じている。さて対話を通じて上司、部下が一体となり、思いを共有し、目的を明確にして、試行錯誤の実践活動に取り組むことができるようになる。チームコーチングの標準的構成がある。①この1週間の振り返り。最も考えさせられたことは何か ②先週設定した課題について各自発表する③深掘りの議論をする。敢えて結論は出さない。このような対話の場をつくるのはやはりチームリーダーの仕事だ。形式知だけではなく暗黙知までどんどん話せるようになることが望ましい。暗黙知まで話せるようになると互いの意見の違いを乗り越えていわば弁証法的発展も可能になる。大切なことは暗黙知が話せるような場、互いの親近感、信頼感の醸成だが、それができるのは練達のチームリーダーということになるだろう。