ビジネス街に緑の回廊
東京・丸の内のオフイス街を縦断して、「丸の内仲通り」の歩行空間を、北側の大手町に延伸する計画が進んでいる。公開空地などに緑の憩いの場をつくり、コンクリートのビル街をより魅力的にしようとする試みだ。緑豊かな場が出現すれば、人々も自然に集まってきて、賑わいが生まれることを期待しているが、その一方で生物多様性もある程度実現するかもしれない。鳥、昆虫もやってくることだろう。今年の8月には旧富士銀行の跡地に森が出現するとのことだ。「丸の内仲通り」の歩行空間のシンボル的緑地になるのではないか。今回の緑の歩行空間は民間主導の街づくりというところに大きな特徴があり、また意味もある。人々を集める際、緑が持っている磁力、魅力に再開発会社も企業も気付き始めたということかもしれない。今後都市部の再開発の際に、緑の憩いの場、それをつなげた緑の回廊があちらこちらで計画されるだろうか、やはり既存のビルとの関係で、いろいろな調整、工夫も求められることになるはずだ。その意味では、弊社が今迄培ってきた、屋上緑化、斜面緑化、屋根緑化、人工地盤緑化などの技術と製品が貢献できる場面も増えてくるのではないかと考えている。これからの東京。あちらこちらの街路が、芝生、果樹、ハーブ、そして季節の野菜で彩られるようになったら、東京の魅力もきっと増していく。そのためにも、バックアップするためのシステム開発が急務となる。