ビジュアル・コミュ二ケーションの必要性とセンス

最近資料をグラフィック化することが増えてきた。私自身以前から図解による説明、図を使ったコミュニケーションをする傾向があったが、使う図解は単純な形が多かった。最近ワードの図解を見て、是非使ってみたいと思わされた。種類はいろいろある。

階層構造、手順、循環、マトリックス、図・・・とある。目的に合わせて使うと良さそうだ。今後のビジネス活動で図解は大きな役割を果たしていくのではないか。そのためには図解の意味を理解する「図解リテラシー」のようなセンスが必要となる。

更にそう思わされたのは「外資系コンサルのスライド作成術[作例集]」(東洋経済新報社(2015年4月9日第一刷発行)を本屋で見かけて購入したためだ。読みながら購入して良かったと思っている。この本の中では図解という言葉ではなくスライドという言葉を使っている。

このスライド集は私が今後仕事を進める上で役に立ちそうだが、一つ気がついたことは「スライドの設計」という作業が重要な意味を持つということだ。つまり課題にしていることをどのような図で表現したら適当なのか、まず「図形イメージ」のようなものが必要となってくるのではないか。このあたりは著者の山口 周氏が「スライド作成の基本ルール」を説明しているので、このルールをまず正確に理解するようにしたい。またテーマ毎に作例集が紹介されているので、トレースするようなやり方で実際に使ってみると作例集のスライドの意味がもっと理解できるようになるだろう。

資料を図を使って作成しているとなぜか楽しい気分になってくる。ちょっと不思議な気もする。文章だけで資料をつくっているとなぜか楽しいという気分は湧いてこない。この差はどこから出てくるのだろうか。人間は言葉よりもイメージに惹かれるのだろうか。もしそうだとするとそれはなぜだろうか。