ビジョン、方向性、ストーリーの共有・全体と個の調和

これからの企業はどうなっていくのだろうか。また企業の中で働く人達にとって一番大きなモチベーションはどのようなものになっていくのだろうか。グローバル化が進む中、どのような企業であれ、国際競争の波に洗われ、存亡をかけた闘いを余儀なくされるだろう。こうした中、日本の将来に悲観的見方が出てきている。アメリカの投資家ジム・ロジャーズは日本経済について言っている。「長期的にはかなり悲観的だ。債務が膨らみ、人口が減り、通貨の価値が落ちていく。大惨事ではないか。・・・私が仮に20歳以下の日本人なら国を出ていくだろう」(日本経済新聞12月24日)。また明治大学の小笠原泰氏は「没落する日本 強くなる日本人」(国をあてにせず、自分の力で生き抜く時代)という本を出した。小笠原氏の見解には私も賛成だ。これからは自分の力で、自分たちのチーム、組織、会社で、自力で生き抜いていかなければならない時代に突入する。日本人はチームで動くのが得意なのだから、この特性を大いに発揮すべきだと思う。そのためにはまずリーダーは志を明確にして、大きなストーリーをイメージし、チームのメンバーに語っていく。メンバーはそれに対応する形で自分のストーリーを紡ぎ出す。ストーリーが重なり合い、重層化し、またそこから新しいチームのストーリーが生まれ、それを共有していく・・・というような形をこれからのチームビルディングとして考えてみたい。その意味でこれからのチーム運営にあたってはストーリーを語り合うことが何よりも大事だ。私は熱い思いで語るべきストーリーを持っているか、それが問題だ。