ビリー・ジョエル「オネスティー」

30歳台後半、マレーシアに駐在していた時、テレビから流れてきた歌、「オネスティー」に心を鷲づかみにされたような感動を覚えて、帰国後ビリー・ジョエルのCDと歌詞集を購入し折に触れて聞いていた。今朝起きた時なぜか「オネスティー」を聞きたくなり、久し振りに聞いた。窓を開け、早朝の空を見上げながら聞いていた。あれから約30年年間の歳月が流れた。私の人生で一番起伏があった30年間だった。正確にいうなら紆余曲折の、挫折と再起への努力の連続だった。本当に自分が徹底的に試されているかのような歳月だった。私自身誠実な生き方を願っていたが、自分の弱さがいつもそれを裏切ってしまった。結果として不誠実な生き方をしてしまったというしかない。そして今、改めてオネスティー、誠実な生き方をしたいと思う。今が最後のチャンスかもしれない。

ビリー・ジョエルは「Honesty is such a lonely word」と歌う。Lonelyは空虚と翻訳されている。誠実という言葉は言葉だけでは空虚だ。大事なのは誠実の中身なのだから。