プロトタイピングの摘芯

今回あるプロジェクトでビジネスモデルのプロトタイピングを行なった。プロジェクトの依頼者の意向を受けて作成したが、今回もう一人の関係者と会い、話を聞き、また現場を見た後、今回作成したプロトタイピングは軌道修正するか、一旦横に置いて、新しくビジネスモデルをプロトタイピング、要するに別のものを作った方が良いと判断をした。軌道修正の理由は、2つあった。その一つは人材確保の難しさだ。二番目はもう一人の関係者自身が実は問題を抱えていて、その問題の解決が優先するということだった。

ビジネスモデルのデザインにあたって、プロトタイピングは大きな意味、役割を持っている。野菜栽培にたとえると最初のプロトタイピングは親ツル。スイカ栽培の場合、親ツルは5,6節目で摘芯する。要するにそれ以上伸びないように切り取る。そうすると子ツルが3本、4本、5本と伸びてくる。そこに実がつく。スイカの場合は3本にまで、子ツルを整理して(減らして)実をつけさせる。ビジネスモデルデザインの場合も同じようなイメージだが、難しいのはスイカと違い、最終的には1本の子ツルにまで絞らなければならない。

今回のプロジェクトでは親ツルの摘芯を行い、子ツルを伸ばす段階に来た、ということのようだ。