プロトタイピング作業の大切さ
現在植物工場関係の商品化作業に入っている。アイデアの段階では今迄に無かった画期的なものができそうだが、できそうとできるとは当然違う。できそう、と思うのは今迄の経験と実績からくるが、新しい部分も加わっている。問題はこの新しい部分が新しい条件、環境の中でうまく実現できるかどうか、だ。実現できるようにそのための条件、要素を慎重に検討しているが、いずれにしろ「プロトタイプ」をつくる段階に入ったと判断し、来週からプロジェクトチームで打ち合わせを持った後、直ちにプロトタイプをつくることにした。プロトタイプをつくれば、今迄見えてこなかった部分も見えてくるはずだ。このプロトタイプを実際に現場においてパフォーマンスを確認していくために協力してくれるお客様も2社確保できた。このお客様からの率直な意見、提案を元に今後の商品展開のための「仕組み」をつくり上げていくことになる。
私はプロトタイプづくりの重要性をデザインファームIDECOのCEOティム・ブラウンが書いた本「CHANGE BY DESIGN」から教えられた。この本に出会ったのはビジネスモデルのテキスト「ビジネスモデルジェネレーション」の中の<プロトタイピング>の説明がなかなか理解できず、困っていた時だった。この本を読んでやっと<プロトタイピングの意味が理解できた。また具体的やり方も分った。
今回の商品化のための材料はほぼ揃った。課題はそれを一つの<生態系>として仕上げるということだ。