マインドフルな一日―- 聖書、ティク・ナット・ハン師、杉本まさと

朝、日課にしているが、ここ暫く出来なかった聖書通読。今朝は旧約聖書のエレミア書と詩篇。先週はイースター礼拝があったので、イエスの復活後から昇天迄の新約聖書の該当個所を読んだ。キリスト教はイエスの復活が無ければ成立しなかった。昇天迄40日の間、イエスは使徒たちに現れ、「神の国のことを語り、数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示された」とある。イエスは死後の世界のことを弟子に語ったのだろうか。また以前と違う身体になっていること、その上で生きているとはどのような状態なのかを示されたのだろう。十字架に架かる前の身体と復活後の身体はどこが違うのか。不死身ということか。恐らく弟子たちはそう理解したに違いない。だからこそ「主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか」と迫ったのだろう。そんなことを考えながら、昼食後、NHK Eテレで「こころの時代」にチャンネルを合わせたら、国際的に有名な禅僧、ティク・ナット・ハン師の活動を取り上げていた。ティク・ナット・ハン師の名前は以前読んだ山下良道師の「青空としてのわたし」の中で紹介されていたので記憶に残っていたが、今日のEテレでハン師の働きの全体像を知ることができた。ハン師の言葉一つ一つに鮮烈な印象を受けたが、特に心に残ったことが4つある。それはある女性の質問に対する回答だ。最近の私の心境に近く、共感できるものがあった。もう一つはインタービーイング(相互共存)。これとの関連で光と闇にてついての例え話も興味深い。ハン師はマインドフルネス、静寂の中での気付きを大切なこととしている。そしてベトナム帰還兵の苦悩についての話。最後に怒りと憎しみへの対処の仕方についての訓え。ハン師の話はすぐに分ることもあるが、次元の高さも感じる。私自身、もっとマインドフルネスの時を持たなければ、と思わされる。夜はなぜか杉本まさとの歌が聞きたくなり、ユーチューブで立て続けに聞いた。言葉の手間で言葉にならず、それでも胸の高さで波立つ思いをそっと抱きしめるような気分。ハン師は怒りをあやす、と言ったが、哀しみは?哀しみを優しく抱きしめて温めるというようなことが、もしかしたらできるのでは・・・。いつか。