ラーメンから蕎麦へ

若い頃はラーメンが好きだった。いや最近迄ラーメンを良く食べたが、最近はあまり食べたいとは思わなくなっている。なぜだろうか。齢を取るにつれて中華料理よりも、洋食よりも和食を選ぶ傾向が強くなってきているのを感じる。食事の時、最初に箸が行くのは豆腐、それからもしあれば味噌汁。肉はあれば食べるが「食べたい!」とは思わない。肉よりも魚を食べたい。魚は特にイワシ、アジ、サバなどの青魚。

蕎麦が好きだが、最近は蕎麦がきを時々食べる。蕎麦がきの美味しさに嵌っている。子供の頃、良く食べたが、その時はそれほど美味しいとは思わなかった。父がアルミの鍋に蕎麦粉を入れて、ヤカンから熱湯を掛けまわして箸でかき回して蕎麦がきをつくった。私は鍋が動かないように取っ手を持って抑えていた。蕎麦がきはアツアツでネギを刻んだ醤油にちょっとつけて食べると美味しいが、冷めてしまうと味が落ちる。子供の頃、父は蕎麦がきが好物だったが、私はそうでもなかった。

最近近くの蕎麦屋で有機栽培で石臼でひいた蕎麦と蕎麦がきを食べて、久しく食べていなかった蕎麦がきの美味しさに目覚めた。また父のことも思い出した。蕎麦の歴史によれば蕎麦がきから現在食べているような麺としての蕎麦になっていったようだ。

自分の畑で栽培し、収穫した野菜・果樹を食べる。野菜は主に青魚。料理は和食中心。この傾向は今後更に強くなっていくのではないか。