ロセス・コンサルティング
どのような組織でも組織開発は大きな課題となる。事業を展開・推進するためには組織の活性度が鍵を握るからだ。組織開発では組織の体質や風土にかかわるプロセス(過程)と戦略やシステムを含むコンテンツ(内容)が基本的構成となるが、前者に焦点を合わせているのがプロセス・コンサルテーション・モデルと呼ばれるコンサルティングで日本ではスコラ・コンサルトが、このプロセスデザインを手がけている。私がこのプロセス・コンサルティングに着目したのは、この考え方はまさに日本的であり、ひいてはニッポン的ではないかと思ったからである。日本的とは組織に帰属する者がイノベーションのプロセスに関っていき、外部の新奇性を取捨選択し、同化し、論理だけではなく感性も働かせて永続的にイノベーションを続けていくところにある。従いそこには精神性さえ生まれてくる。
昨年世界遺産に登録された和食もそのようなものではないかと思う。精神性が組織、地域の人々、国民にまで広がればそれは文化となる。文明と文化の類稀な融合、それがニッポン的、だろう。