一つの新しいビジネスのためにプロトタイピングを最低3つ作る

 

ビジネスモデルをつくる上で、プロトタイピング作業が非常に重要な意味を持つことを理解し、実行することはそれほど簡単なことではない。ビジネスモデルのプロトタイピングは以下のような特徴を持っている。

1.プロトタイピングは洗練されていない初期のモデルであり、まさに叩き台であり、従い必ずしも実際のビジネスモデルの姿ではないこともあり得る

2.プロトタイピングがなぜ必要で、重要かというと、ビジネスモデルが取ることができる別の方向性を探るのに役立つ。構造、関係、ロジックの問題に集中して取り組むことができる

3.プロトタイピングは実装されるビジネスモデルを単に表現したものというよりも、まだ想像もつかない方向を示す道標である

4.異なるクオリティのプロトタイプを何個も構築する。一つに限定しない

5.プロトタイプには異なるスケールがある。①から④への発展していく

①ナプキンのスケッチ

②詳細なキャンパス

③ビジネスケース

④フィールドテスト

以上のスケールの中で、やはり一番重要なのは、①だと私は考えている。なぜならこれがビジネスモデルの種だからだ。格安航空の先駆者サウスウエスト航空のビジネスモデルが①のナプキンから始まったというのは余りにも有名な話だ。

今日、自社のビルの屋上に屋上菜園をつくり、ビジネスとして運営できないかという依頼を受け、ある外資系の企業の開発担当者と会った。打ち合わせの結果、3つのプロトタイプをつくることにした。