世界を意識した日本型ビジネスモデル

 

 

 

弊社のビジネスモデルデザイン及びプロデュースの特徴を人ことで言えば、世界を意識した日本型ビジネスモデル、ということになります。

このようなビジネスモデルを創りたいと思ったキッカケは江戸時代の福井藩の財政改革を成し遂げた由利公正の偉業に触れたことでした。さらにこの思いに拍車をかけたのは富山藩の「先用後利」をコンセプトにした置き薬事業でした。

現代に生き、事業活動をしている私達は温故知新の精神で先人の努力と叡智から多くのことを学ぶことができるのではないか、と私は考えました。

勿論上記の二つの事例の他にも上杉藩、岡山藩などの取り組みからも今後学んでいきたいと思いますが、それにしても江戸時代というのは不思議な時代です。

徳川家は幕藩体制を通じて、現代的に言えば、徳川家を頂点としたいわばフランチャイズシステムを構築しました。徳川家は直営の天領400万石(一説には800万石)を確保しつつ、親藩、譜代、外様とランク付けをして、生殺与奪の権力を持って支配しました。

各藩は商品経済が普及・拡大する中、自藩を守るため経済的自立を追求することになり、そこに経済合理性を最優先とする考え方と行動が定着していったように思われます。

 

私は日本型ビジネスモデルの基本デザインをつくるにあたり、特に以下の3人の先人の著作から多くのことを学ばせて頂いています。

山本 七平(特に「江戸時代の先覚者たち 近代への遺産・産業知識人の系譜」)

司馬 遼太郎(特に「この国のかたち」)

小倉 昌男「経営学」

 

日本型ビジネスモデルの土壌となるのは日本的共同体ですが、まさに日本型と言われる所以は欧米社会には成立しなかった共同体と機能集団の融合、もう少し正確に言えば、共同体と機能集団の弁証法的発展です。

 

準備ができましたら、日本型ビジネスモデル事例研究会を開催致しますので、その節はご案内させて頂きます。