人工知能の役割と限界

最近人工知能関係の新聞記事が目立って増えている。ビッグデータの高速処理、ソフトバンクのロボット人気などが背景にあるのかもしれない。人工知能のブームがまた来ているように感じる。今後人工知能、ロボットとの共生、共存の時代が生まれてくるだろうが、そこで問題になるのは人工知能の限界をしっかり見すえて、役割分担することではないか。

よく言われるのは創造性と会話能力は人間独自のものであり、人工知能とかロボットにはできない。従い人間はこの領域に特化、集中すべきである、と。しかし私は人工知能にも創造性を持たすことはできるのではないかと思う。なぜなら新しいものは既存のものとものとの新しい組み合わせから生まれてくるのが大部分なので、新しい関係性のためのアルゴリズムを開発すれば、人工知能・ロボットの創造性も不可能ではない。また単純な会話なら人工知能でも可能になっている。

人間ができて人工知能・ロボットに出来ないことは何か。思いつくままに3つほど挙げたい。

1.想像力(未来を描く力、現実には存在しないものをイメージする力)

2.コミュニケーション力(自己意識を形成する力、自己と他者とを区別する力、言葉を自在に扱い、言葉の意味空間を理解する力)

3.共感性(人間には相手の立場に立って感じ、考える力がある)