人工芝に近い自然の芝生は可能か?

最近ホームセンターに行くと必ず見るものがある。それは人工芝だ。以前と比べて人工芝が良くなってきていて、自然の芝に見た感じも風合いも似てきている。そして値段もリーズナブルだ。人工芝を使う人が増えてきていうようだ。人工芝の利点は枯れない、水遣りをしなくてもいい、芝刈りも不要。歩いても大丈夫。傷んだら直ぐに取り替えることができる。いいとこ尽くめだ。それでは欠点は何か。他の例も併せて考えてみると分かりやすいかもしれない。例えば造花と生花。人は芝生と花に何を求めるのだろうか。私流に言えば、人は芝生と花に自然の持っている癒しの力と時間と共に生長する生命感を求めている。世話をすることによって関係性を持つ喜びも感じるかもしれない。ただそれが面倒だと思う人もいる。

これからの屋上も含め都市緑化の中で芝生は段々脇役になっていくかもしれない、と思い始めている。10㎡にしろ20㎡にしろ、芝生の世話、メンテナンスはそれなりにあるがその努力の見返りは何かを考えると、やはり最初に思い浮かぶのは景観的なことではないか。緑の芝生を見るとホッとする。ただそれだけでは弱いような気がする。ここは発想を逆転させて人工芝に近い自然の芝生ができないだろうか、と考えてみたい。

人工芝枯れない、水遣りをしなくてもいい、芝刈りも不要。歩いても大丈夫。傷んだら直ぐに取り替えることができるが利点として挙がられるが、これらの項目の全部をクリアーしなくても、ある程度なら可能だ。芝刈りは年1~2回、歩いても大丈夫、傷んだら取り替えることができる。そして自然の芝生特有の人工芝にはない特長を加えて行ったらどうか。例えば蒸散効果による冷却効果が期待できる、その結果屋上の真下の階の室内温度も夏場は輻射熱が遮られるので30℃以下に保たれ、夏場のエアコンの稼働率を下げることが出来、電気代の節約が可能になる。

こんな発想でロールプランター工法による芝生緑化を同じくロールプランター工法による植栽を併せてお客様に提案していきたい。