今年の目標を漢字一字で表すと

年の初めに一年の計画を立てる。最近までそうしていたが、最近は余り具体的な計画を立てようという気にならなくなった。普通の平凡な生活ができればいい、大病に罹らずに元気に過ごせたらいい、それを今年の続けていければと思う。ところが昨日友人のY君と1年振りに会って話していたら、Y君がこんなことを言った。病気とかボランティア活動について暫く話した後だった。Y君は定期的に老人ホームにボランティアで将棋指しに行っているとのこと。

「今年の俺の目標を漢字一字で考えてみたんだ。いろいろ考えてみたが、なかなか思い付かない。結局は「遊」という漢字になった。」

「『遊』か、僕には思い付かない一字だ。」

「今年は遊ぶような気持ちでいろいろやってみたいんだ。子供のような気持ちになってさ。昔の和歌に『遊びをせんとや生まれけん 遊ぶ子供の声聞けば 我が心こそゆるがるれ』

とあるだろ。あれさ。

「梁塵秘抄か。齢を取る程子供時代に憧れるというのは確かだね。自分にもそういうところがある。」

「A君も今年の目標を漢字一字で考えてみたらどうだい。一字というところに味噌がある。四字熟語なんかではなく、たったの一字だ。」

その場では思いつかなかったので、帰宅後考えてみた。その結果、これなら良いのではないか、という一字がやっと見つかった。それは「実」だ。今年は葉っぱばかり、花ばかりではなく実をつける、というのが第一。裏の意味は現実をしっかり見る。

こんなところで今年一年はボチボチ行こう。